歯周病とは歯と歯ぐきの隙間から細菌が入り込み、歯を支えている歯ぐきや骨、歯根膜などの歯周組織を壊していく病気で、歯肉炎と歯周炎に分けられます。その進行状況により様々な症状が現れます。しかし、自覚症状が少ないため本人が気づく頃にはかなり重症になり、歯を失ってしまうこともある危険な病気です。
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- 歯周炎
歯の周りにプラーク(歯垢)が付くことで歯肉に炎症がおこり、歯肉が腫れるようになります。
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- 中等度歯周炎
歯槽骨の喪失が増え、歯が動くようになります。膿が出ることもあり、口臭も気になります。
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- 進行した歯周炎
歯槽骨が半分以上喪失し、歯がグラグラになり、やがては抜けてしまいます。口臭は、よりきつくなります。
歯周病は気づかないうちに進行してしまう病気です。そのため、「定期的な検査」「毎日のセルフケア」「歯科医院で受けるプロフェッショナルケア」の3つが重要になります。
歯と歯ぐきの周辺をさまざまな角度からチェックして、歯肉の炎症や、歯石がついている部分、病気の進行度を見ます。結果は記録して、変化を確認します。適切なケアでずっと健康な状態を保つことができます。
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- 歯周ポケット検査
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- X線写真検査
歯周病はキチンとしたブラッシングでかなり改善されます。医師の指導を受け、一本一本丁寧に、しっかり磨きましょう。
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ブラッシング指導前
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改善した歯肉
毎日のセルフケアでは難しい部分は、歯科医院でのプロフェッショナルケアでフォローします。
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- 磨きにくい部分をキレイにします
- しっかり付いてしまったプラークや、歯ブラシの届かない歯周ポケットの中は、専門の器具でキレイにします。
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- 歯石や着色などをキレイにします
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- プラークが付きにくい環境を整えます
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- 詰め物の周囲の段差や欠けている部分があると、そこにプラークがたまりやすくなっています
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- プラークが停滞しない形態に治すことで、病気のリスクを減らすことができます。
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